島田化工機の洗浄機について

工業用洗浄機には機械部品などの油汚れや、切粉、ダストなどの洗浄を安全、迅速に効率良く行うことが求められます
これはシステムそのもの、まさしく洗浄システムといえます
装置の構造的には、洗浄液の外部への流出、蒸散、エアブロー（圧縮空気による噴流付着物除去）などの騒音を防止するために洗浄室、エアブロー室などを設け、機械内部に閉じ込められた形で一連の作業を行います
またロボットなどを有効に用いることで、少量多品種で困難であったものでも対応が可能なシステムとなっています

〇洗浄システムとは、「ハード（装置）　＋　ソフト（プロセス・操作）　＋　洗浄剤」
単に洗浄機のメカニカル〔ハード（装置）＋ソフト（プロセス・操作）〕な、器の面の優劣だけでなく、主役となってくる洗浄剤が
加わることによって初めて実現されるものであり、このバランスが洗浄システムの難しさでもあります　　いかに効率の良い洗
浄が行えるか、弊社の洗浄剤と洗浄機双方の開発技術のスキルとノウハウをもって見事に実現しています

〇洗浄プロセス
加工途中での「中間洗浄」・・・前工程で付着した切粉など故障の原因となるものを洗い落とします　（通常複数回行います）
最終工程での「最終洗浄」・・・出荷前の洗浄で、ここでの洗浄精度が製品の性能に大きく影響し、製品に付着する水分は
錆の原因となるので完全除去する必要があります

〇洗浄機のデザイン
お客様の生産ラインのスペースなどに応じて、いくつかの運用タイプの基本デザインがあります
●スルータイプ・・・　通常の生産ラインの流れに準じた、一方向への流れ作業型
●インデックスタイプ・・・定位置から洗浄機内を一巡するように処理を行い元に戻すタイプ通常３ST（ステーション）～６
STで構成されます
●Ｉリターンタイプ・・・引出型ともいわれ、その名の通りIの字のようにいったん引き出しの奥に入って処理を行い、完了す
ると元の位置に戻るタイプ
●Ｕリターンタイプ・・・U字型に一連の処理を行っていくタイプ

〇洗浄方法
●浸漬洗浄・・洗浄剤に含まれる界面活性剤の特性を利用することによる漬け置き洗い　　軽質汚れや事前洗浄として利用
単純浸漬洗浄 →　洗浄剤のみの洗浄力で汚れを分解・除去する方法
浸漬揺動洗浄 →　槽内に洗浄剤を張り、被洗浄物をカゴに入れシリンダーなどのアクチュエーター（エネルギーを並進
や回転運動に変換する駆動装置）により、液中で上下揺動させ、液の攪拌で汚れを落とします
●噴射式洗浄・・・ポンプの発する噴射口からの水圧と洗浄剤によって洗浄する最もポピュラーな方式
シャワー洗浄 →　低圧の噴射式洗浄で、面積の大きなワーク（工作機械）を一度に洗うのに有効です
中圧スプレー洗浄 →　噴射式洗浄で、洗浄精度が要求される箇所に使用します最も一般的な方法です
高圧スプレー洗浄 →　噴射式洗浄で、特に洗浄精度が要求される箇所に使用します
●ロボット洗浄・・・　被洗浄物をロボットアームに持たせて洗浄します人間の手洗いと全く同じ動きが出来るので精度
のよい多品種対応の洗浄が可能
●超音波洗浄・・・　超音波発振器により発生させた電機エネルギーを液中に投入した振動子で振動エネルギーに変
え、この粗密波を被洗浄物に当て汚れを落とします幅広い様々な汚れの洗浄に使用可能です
●その他・・・ブラシ洗浄、バレル洗浄、電解洗浄などがあります弊社では、お客様のご要望に応じて、多種多様な洗浄
方法の中から最適な洗浄方法をご提案専用設計（オーダーメイド）ならではの洗浄効果を実現します

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